ライターでおすすめのジャンルは?何も得意分野がないけど、どうすべき?という悩みを持っている方も多いでしょう。特に資格や業界経験のない方は、執筆ジャンルに迷うと思います。
ジャンル選びで一番大切なのは、無理なく書き続けられること。稼ぎやすい分野・そうでない分野はありますが、長く続けるなら、同じくらい学んでいて楽しいかどうかも重視してください。
この記事を読めば、自分にとって書きやすいジャンルの探し方や稼げるジャンルがわかり、Webライターで稼ぐ効率が大きく上がります。それほど執筆ジャンルは重要なのです。
この記事のポイント
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Webライターで稼げるジャンルの3つの特徴
Webライターには、金融や医療などさまざまなジャンルがあります。Webライターは参入障壁が低い分、特別な強みがないと単価が上がりにくいため、最初に専門ジャンルを決めてしまうのは良い手段。まずは稼げるジャンルの特徴を見ていきましょう。
稼げるジャンルの特徴
1. 専門性が求められる
基本的に、専門性が求められるジャンルほど単価が高くなり、稼ぎやすいと言えるでしょう。ライティング力・専門性を両立しているライターは希少で、常に需要に供給が追いついていないからです。
特に近年、Googleは「E-A-T」を重視しており、権威性のある大手メディアでは基本的に有資格者・業界経験者のライターが優遇される傾向にあります。
Googleでは「E-A-T」が重視されています。E-A-TとはGoogle検索において、非常に重要となる3つの項目のことです。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
メディアによっては経験者・有資格者のライターのみを募集していることもあります。例えば医療や不動産などは信頼性が重要なジャンルの一例です。
2. 広告単価が高い
稼ぎやすいジャンル選びで重要なのは、広告収入です。多くメディアは広告収入(アフィリエイト)で収益を得ているため、広告単価の高いジャンルは稼ぎやすく、ライターにも利益が還元されやすくなります。
具体的には、仮想通貨取引所の口座開設やプログラミングスクールなどは広告単価が非常に高いため、稼ぎやすいでしょう。広告単価の高いジャンルを知るため、ASPサイトもチェックしてみましょう。
- A8.net
- もしもアフィリエイト
- インフォトップ
自身でブログを立ち上げ、どのように広告収入を得ているのか学んでみるのも大変おすすめ。僕もディレクター経験がありますが、やはり自分のブログを持っていて、結果を出しているライターはスキルが高いですね。
Webライターとブログの組み合わせに関しては「【現役ライターが解説】Webライターはブログ必須!おすすめする5つの理由と開設方法」で詳しく解説しているので、さらなるスキルアップを目指す方は必ずお読みください。
3. トレンドに載っている
まだ世に出たばかりのジャンルに関しては専門的なライターが少ないため、資格や業界経験などを持っていない人でも優位に立ちやすいのが利点です。例えば、仮想通貨などはトレンドになっていて、ライターも増えてきています。
ただし、時間が経つと稼ぎにくくなる可能性もあるため、あくまで短期的に稼ぎたい方向け。トレンド系は常にリサーチが必要になり、知識の蓄積を活かしにくいため僕はあえて避けるようにしています。
Webライターがジャンルを選ぶ2つのポイント
Webライターのジャンルは、以下のポイントを元に選びましょう。
1. 知識があるか
知識や経験があればぜひライティングに活かしましょう。ライターはライティング力だけでなく、資格や経験なども重視されるためです。例えば、医療従事者なら医療ジャンルで歓迎されるでしょう。
何か知識を持っているなら、ライター業に活かせそうか検討してみましょう。気になる方は、クラウドソーシングサイトで募集されているジャンルをリサーチするのがおすすめです。
ただ、専門知識があっても需要がなければ無意味です。例えば、農業に関する知識があったとしても、ライターとしての需要はほとんどないため稼げません。自分の経験があまり役に立ちそうにない場合、固執しすぎない方が良いでしょう。
2. 興味があるか
なんの知識もない場合、興味があるかどうかで選ぶと良いでしょう。いくら稼げるジャンルだったとしても、書いていて苦痛だと感じる場合はおすすめできません。
例えば、金融ジャンルが稼げると言われても、そのジャンルに興味を持てるかどうかは人それぞれ。僕もいろいろな案件にチャレンジして、その中でも金融ジャンルがいいと思ったので勉強して専門性を高めようとしています。
初心者の方で自分の趣味嗜好がまだ掴めていない方は、まず選り好みせず色々なジャンルに触れてみて、興味が持てそうだと思ったら特化していくと良いでしょう。
Webライターで稼げるジャンル一覧
Webライターで稼げるジャンルは、主に以下の5つです。
1. 金融
金融は最もおすすめのジャンルです。金融ジャンルは広告単価が高く、専門知識が求められるため、単価が高くなりやすい傾向にあります。
何より、ファイナンシャルプランナーなどの金融知識は人生において非常に役立つので、迷ったら金融ジャンルを選ぶのも手ですね。なお、一言で金融ジャンルと言っても以下のような案件に分けられます。
- 投資(株やFX)
- クレジットカード
- カードローン
- 保険
- 相続
- 仮想通貨
どのくらいの専門性が求められるかは、ジャンルによって少し変わります。投資やクレジットカードは割と未経験でもできますが、保険や相続はファイナンシャルプランナー等の資格がないとまず受注できません。
金融ジャンルでは、銀行・証券会社での勤務経験や、ファイナンシャルプランナー資格などがあれば優遇されやすくなるでしょう。
2. 不動産
高単価を狙うなら不動産も良い選択肢。不動産は金融ジャンル以上に大きなお金が動くため、全体的に単価が高くなりやすい傾向にあります。
ただし、金融ジャンルより専門性が求められるため、やや初心者には厳しいジャンルだと思います。不動産には、主に以下のような案件があります。
- 不動産投資
- リフォーム
- リノベーション
- マイホーム購入
- マイホーム売却
不動産業界での勤務経験や、宅地建物取引士の資格があれば優遇されます。僕は未経験なのですが、いずれ宅建などを取得して不動産投資化を目指しながら案件獲得していきたいと考えています。
3. 転職
転職はこれからニーズが増えていくジャンルです。現代の日本は「終身雇用」が崩壊してしまっているため、今度もどんどん単価が上がる可能性があり、将来性が高いと言えるでしょう。
特に、転職経験がある方にはおすすめです。経験をアピールできれば案件を取りやすくなりますし、リサーチも楽になります。
4. 医療
医療は非常に専門性の高いジャンルです。Googleが定めるYMYL(人の健康、お金、安全に影響を与える分野)の代表で、とにかく正確性を求められます。
基本的は、以下のような方でないと書けないジャンルです。
- 医者
- 看護師
- 理学療法士
- 薬剤師
- 医療事務
医療ジャンルは書き手が希少で、需要に供給が追いついていないため、資格や経験など持っているなら惜しみなく活かしましょう。逆に、何の経験もない人が一から目指すのはハードルが高すぎるため、全くおすすめできません。
5. 美容
女性なら美容ジャンルもおすすめです。美容には普遍のニーズがあるため廃れることがなく、今後も書き続けられる可能性が高いでしょう。主に以下のような案件があります。
- 脱毛
- コスメ
- ダイエット
- エステ
ただし美容は女性なら大体書けるため競合が多く、単価が安くなりやすいのが最大のネック。薬機法管理者、日本化粧品検定などの資格があれば、差別化できて稼ぎやすくなるでしょう。
Webライターがジャンルを選ぶ時の2つの注意点
Webライターがジャンルを選ぶ際は、以下の2点に注意しましょう。
ジャンル選びの注意点
1. 文章力は絶対必要
専門性だけで大きく稼ぐことはできません。なぜなら、ライターには素人にもわかりやすく伝えるための「文章力」が求められるからです。専門性があっても、わかりにくくて読み飛ばされてしまうような記事を書いていては意味がありません。
相当の専門性があれば、ライターではなく監修者になる手もありますが、ライターを目指すなら話は別。専門性があったとしても、文章力を高める努力は忘れないよう注意です。
ライティングがなかなか上手くいかない方向けに「文章下手でもOK!Webライターの文章力が上がるコツ10選【現役ライターが解説】」にて具体的なテクニック論について語っています。かなり気合入れて書いたので、気になる方は必見です。
2. 未経験分野ではリサーチを徹底
未経験分野では特にリサーチを徹底しましょう。どんなジャンルでも執筆の手順は同じですので、専門性がなくても記事を書くことはできます。
しかし、よくわかっていないジャンルでは、リサーチを徹底しないと間違ったことを書いてしまう可能性があります。適当なことを書いていると、ライターとしての信頼を失ってしまうでしょう。
逆に、よく知っているジャンルならリサーチ量が少なくて済むため、時給単価がグンと上がりますよ。
Webライターでジャンルに特化する手順
Webライターで特定ジャンルに特化して、単価を高めていくには以下のような手順を踏んでいきましょう。
ジャンルに特化する手段
1. さまざまなジャンルに触れる
最初はいろいろなジャンルに触れてみることが大切です。多種多様なジャンルをこなしながら、自分にはどんなジャンルが向いているのか探っていきましょう。
初心者のうちは、どんなジャンルの案件でも選り好みせずに受けるのがおすすめです。ただし、医療や不動産などの難しいジャンルは最初から候補外にしても構いません。
2. 本を買って専門知識を身につける
好きなジャンルが見つかったら、専門性を高めていきましょう。その分野に関する本を5〜10冊買って勉強すれば、記事のクオリティが上がり、単価アップにつながります。
たとえば仮想通貨ライターになりたいなら、仮想通貨に関する本を何冊か手に取ってみると良いでしょう。
ただ、初心者で稼げないうちは出費が辛いので、サブスクを活用するのがおすすめ。僕はKindle Unlimitedを利用しており、月額980円でさまざまなジャンルの本を読みまくっています。新しいジャンルでの執筆を依頼されても、基本的なことはすぐ読書で学べるので大変便利です。
3. 仕事をしながら学んでいく
得意ジャンルが決まったら、あとは仕事の中で学んでいきましょう。特化ライターに必要な知識の大半は、実際に記事を書くためにリサーチする段階で身についていきます。
このフェーズまでくれば、案件をこなして報酬を受け取りながら知識を増やすだけ。まさに正のループだと言えるでしょう。執筆実績をアピールすれば、さらに高単価の案件が取れるかもしれません。
なかなか仕事が取れないという方は「Webライターの仕事の取り方5選!案件の探し方・選び方や契約書の注意点も解説」を参考にしてください。
Webライターが専門性を高める2つの方法
Webライターがさらに専門性を高めるには、次のような方法があります。
1. 執筆実績を増やす
最初のうちはとにかく執筆実績を増やしましょう。たしかに資格や業界経験も大切ですが、何もスキルがなくても執筆実績を増やせば仕事を取りやすくなります。
無記名記事でも、大量の執筆経験があればOKです。いずれは大手メディアで記名記事を書かせてもらい、ポートフォリオとして公開することも目標にしていきましょう。
執筆実績が増えればリサーチも蓄積されるため、同じ記事でもより短い時間で書けるようになります。
2. 資格を取得する
さらに収入を安定させたいなら、資格取得も検討しましょう。正直なところ、クライアントのほとんどは表面的な部分でライターを採用するか判断しており、資格は最もわかりやすい差別化点になるのです。
ライターに関する資格には、次のようなものがあります。
ジャンル | 資格 | 合格率 |
金融 | ファイナンシャルプランナー | 2級の場合 50.56%(学科) 60.26%(実技) |
不動産 | 宅地建物取引士 | 15% |
ビジネス | 証券アナリスト | 48.6%(一次) 52.1%(二次) |
転職 | キャリアコンサルタント | 46.1% |
医療 | 介護福祉士 | 71.0% |
薬機法管理者 | 50.0% | |
美容 | 日本化粧品検定 | 1級の場合 62.8% |
薬機法管理者 | 50.0% | |
健康 | 食生活アドバイザー | 2級の場合 40.0% |
栄養管理士 | 65.1% |
国家資格ならその後の人生でずっと役に立ちます。僕は金融系ライターなので、ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと勉強中です。
Webライターが同一ジャンルでリサーチ速度を上げる方法
同じジャンルで書き続けていると、情報が蓄積するのでリサーチ速度がぐんぐん上がっていきます。この項では、リサーチした情報を効率的にまとめる方法を紹介します。
まずはGoogleドキュメントに「リサーチ用のドキュメント」を用意しましょう。そこに次のように情報をまとめていってください。
また、Googleドキュメントの「目次機能」を使えば、どの情報がどこにあるのか一目でわかるようになります。まずは見出しタグを設定しましょう。
すると、見出しに設定した部分が目次に表示されます。
さらに、コマンド「Shift + Command + F」を使えば、特定のキーワードで検索ができます。
リサーチした情報はしっかりまとめ、スムーズな記事執筆に役立ててください!
Webライターは稼げるジャンルを選ぼう!知識や興味のある分野がおすすめ
この記事ではWebライターで稼ぎやすいジャンルについて解説しました。
稼ぎやすいジャンル
- 金融
- 不動産
- 転職
- 医療
- 美容
広告単価が高くて稼ぎやすく、さらに書いていて苦にならないジャンルを選べば、Webライターとして大きく収入アップを目指せます。自分なりに稼げるジャンルを見つけて、稼げるライターを目指してください。