資金60万円のポートフォリオ

2023年2月から高配当株を始め、1年程度経った現在のポートフォリオ近況をまとめてみた。

銘柄取得単価損益
トーカロ1239+52.30%
日化薬1175+9.15%
ニチアス2556+66.67%
マックス2100+60.95%
タカラスタン1380+36.96%
NTT174-8.33%
KDDI4369+0.87%
DTS3120+32.21%
東テク1354+113.52%
三菱UFJ901+78.19%
みずほ2011+53.26%
科研薬3665-4.97%
東京海上2580+91.94%
INPEX1347+77.39%
宝HLD1046+4.30%
センコーグループHD949+22.34%
住友倉2399+5.71%
コスモエネルギーHD4370+77.55%
ブラザー2038+43.40%
フクダ電子4075+62.21%
スターツ2427+45.45%
武田薬4449-5.48%
TDCソフト730+55.89%
Jパワー2189+15.78%
第一生命HD2520+43.89%
伊藤忠4740+49.58%
蔵王産業2197+15.84%
FUJIMI3267-6.64%
JT3104+40.11%
アルトナー1768+24.66%
ハマキョウ3775+3.31%
TAKARA&CO2351+13.91%
アステラス薬1627-6.52%
あいHD2308+5.16%

上記のポートフォリオの収益増減から読み取れることは、次のとおりだ。

  • エネルギー・素材・金融系が強い
  • 製薬会社・インフラ系が微妙
  • 情報通信は中型株の方がよいかも

エネルギー・素材・金融系が強い

ポートフォリオを大きく牽引したのは、エネルギーや素材、金融などのセクターだ。中には利回りが100%を超えた銘柄もある。

銘柄取得単価損益(%)セクター
東京海上2580+91.94保険業
三菱UFJ901+78.19銀行業
コスモエネルギーHD4370+77.55石油石炭製品
INPEX1347+77.39鉱業
ニチアス2556+66.67ガラス土石製品
みずほ2011+53.26銀行業
トーカロ1239+52.30金属製品
第一生命HD2520+43.89保険業
東テク1354+113.52卸売業

共通点は「景気敏感セクター」であること。

現状は各国でインフレが続いており、景気は決して悪くはない状態。上記のような銘柄は継続保有したいが、セクターのバランスは考える必要がありそう。

ちなみに、フジミINCのみ大きく株価を下げている。

将来性が微妙な銘柄は、株価が高い今のうちに売り抜いておくのも手かもしれない。

製薬会社・インフラ系が微妙

全体的に、微増・マイナスになっているのは医薬品やインフラ系のセクター。特に、製薬会社系はポートフォリオで露骨に足を引っ張っている。

銘柄取得単価損益(%)セクター
科研薬3665-4.97医薬品
武田薬4449-5.48医薬品
アステラス薬1627-6.52医薬品

ディフェンシブセクターは守りの役割を果たすが、組み入れすぎるとポートフォリオ全体の利回りを低下させてしまう。さらに株価が堅調な分、キャピタルゲインを狙いにくい、配当利回りが上がりにくいなどの問題点もある。

とはいえ、センコーグループやJパワーなどの銘柄は、ディフェンシブ銘柄が弱い時勢でもそれなりに利益を出せているので、引き続き投資を続けたい。

食品、インフラなどのセクターは、多くてもポートフォリオの2割程度にとどめるのが望ましい。

情報通信は中型株の方がよいかも

高配当ポートフォリオの中核となる情報通信セクター。

ほとんどの人はNTT・KDDIの二大巨頭から手を出すかと思われるが、これも考え直した方が良い。キャピタルゲインを含めた利回りは、中型株の方が高いためだ。

銘柄取得単価損益(%)
TDCソフト73055.89%
DTS312032.21%
KDDI43690.87
NTT174-8.33

KDDI、NTTは直近で株価が下がったので買い増ししたが、いずれも減益に終わっている。一方、適当な株価で購入したTDCソフト、DTSはしっかり値上がりしているのが対照的だ特にTDCソフトは、DX化推進によりさまざまなジャンルのサービスで需要が増えていくと思われる。

定番銘柄は利回りを狙いにくいので、じっくり株価を吟味して買わなければならず、意外と買付タイミングがシビア。

反省点

分散させすぎたことも反省点だ。

投資資金は60万円程度しかないにもかかわらず、30種類前後の銘柄に分散している。分散しすぎたことで、銘柄ごとの分析が疎かになってしまっており、実際に事業内容をよく把握していない銘柄を保有しているのは問題だ。また、優待受け取りが遠のくという欠点もある。

ポートフォリオ全体の資金が100万円を超えるまでは、10〜12銘柄程度に絞った方が質の高い投資ができるのではないかと感じた。

施策具体的な内容
エネルギー系セクターを買い増しINPEXを買い増し、それ以外は売却。新しく利回りの高いモリ工業を新規買い付け
医薬品セクターを売却科研薬、武田薬品、アステラス製薬は損切り、当面医薬品セクターには手を出さない
ディフェンシブ銘柄を一部売却宝HD、あいHD、蔵王産業、住友倉庫などは売却、センコーグループやJパワーは買い増しつつ継続保有
情報通信を入れ替えKDDI、NTTなどの大型株を一旦売却、TDCソフトは買い増し、沖縄セルラーは優待も目的で新規買い付け

改善後のポートフォリオ

改善後のポートフォリオは次のようになった。

銘柄保有株数評価額
INPEX
(継続保有)
3株
JT
(継続保有)
3株
三菱UFJ FG
(継続保有)
9株
伊藤忠商事
(継続保有)
4株
住友倉庫
(継続保有&買い増し)
20株
東京海上 HD
(継続保有)
2株
電源開発
(継続保有&買い増し)
59株
日本コンセプト
(新規購入)
20株
沖縄セルラー
(新規購入)
20株
モリ工業
(購入予定)

ディフェンシブセクターの中でも魅力的な「Jパワー」「住友倉庫」などの銘柄は継続保有。さらに、現状割安なので今のうちに大幅に買い増しを実施した。

現状のポートフォリオで躍進しているエネルギー系、金融系も保有する銘柄を絞りつつ、買い増ししたい。ただし、現状株価が割高水準にあるため、最低でも配当利回り3.5%を超える程度までは様子見をする予定だ。

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