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「NFTってどういうものなの?」
「NFTはどうやって始めればいい?具体的に知りたい!」
あなたはこんな疑問を持っていませんか?
NFTは「Non-Fungible-Token(ノンファンジブルトークン)」の略称です。
ブロックチェーンを利用し、代替不能のコンテンツを作ることができる技術で、現在ではアート作品をメインに活用されています。
この記事では、NFTに興味のあるあなたに向けて、以下の情報について解説します。
- NFTとは
- NFTが取引された例
- NFT取引を始めるまでの手順
NFTがどのようなものか5分でわかりますので、ぜひ最後までご覧ください!
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NFTとは?仕組みについて
冒頭から繰り返しですが、NFTは「Non-Fungible-Token」の略です。
ブロックチェーンを利用した暗号資産技術のひとつで、主に以下4つの特徴があります。
- 唯一無二の存在になる
- 取引を改ざんできない
- 作者に報酬が入る
- 多分野に活用できる
どういうことか理解できないと思いますので、もう少しわかりやすく解説します。
(1)唯一無二の存在になる
NFT最大の特徴として、代替できないことが挙げられます。
なぜなら「ブロックチェーン」を利用して取引を記録しているからです。ブロックチェーンとは、文字通り取引情報が記録された「ブロック」を鎖のように繋げ、正確な取引履歴を維持する技術のこと。
例えば、ただのgif画像なら、まったく同じものを作られても判別できません。
しかし、NFT上の画像データはブロックチェーン上に「取引情報」や「識別子」が記録されているため、まったく同じものは存在しないのです。
したがって、NFTで作られた画像なら本人が作ったものだと容易に証明できます。
(2)取引を改ざんできない
NFTの取引履歴は改ざんできません。
これはブロックチェーン技術の強みですね。
ブロックチェーンは取引記録を「ハッシュ値」という数字で表しています。すべてのブロックは繋がっているため、1つのブロックの取引履歴を改ざんすると、全ブロックのハッシュ値が変わってしまいます。
よって、改ざんしてもすぐに他のユーザーによって不正な取引が発見されてしまい、改ざんが極めて困難になっているというわけです。
改ざんが難しいという前提があってこそ、NFTの代替不能なコンテンツの価値が成り立っていると言えるでしょう。
(3)作者に報酬が入る
NFTは作者に報酬が入るのも従来にない点です。
今までのアート作品だと、作者の手元を離れてから何回取引されようと、作者に報酬が入ることはありませんよね。
しかし、NFTは取引されるたびに取引額の何割か作者に手数料が入るため、よりクリエイターに報酬が還元されやすくなっています。
この仕組みによって、よりクリエイター側もコンテンツ制作に積極的に取り組むようになり、市場は活発化するでしょう。
(4)多分野に活用できる
NFTはアート作品以外でも応用可能です。
例えばゲームなら、NFTを活用してゲーム内の武器や防具、アイテムやアバターなどのコンテンツを流通させやすくなります。
他にも音楽なら、NFTでを応用して音楽を購入されるたびに作者に手数料が入るというシステムにすれば、著作権問題も解決されますよね。
他にもチケットや土地の売買など、他分野での活躍が期待されます。こうして考えると、NFTは非常に将来性の高い技術だと言えるでしょう。
NFTが実際に高額取引された例
NFTが話題になったのは2021年に入ってからのこと。
急に注目を浴びるようになった理由は、NFT内のコンテンツが数億円という額で取引されたことが話題になったからです。この項では、NFTが高額取引された例を3つだけ紹介します。
- CryptoPunks
- The First 5000 Days
- Jack Dorsey氏のツイート
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)CryptoPunks
CryptoPunksは最古のNFTアートとも言われています。
元々は2人のエンジニアが作った作品で、人間の顔を模したキャラクターを作っていました。
当初はまったく話題にならず安値で取引されていたのですが、2021年になってNFTが話題になると価格が高騰。1つの画像だけで4,200ETH(当時8億円)という高値で取引されるようになりました。
(2)The First 5000 Days
Beepleというアーティストが作った作品です。
同氏は元々ルイヴィトンなどの大手ブランドともコラボしたことのある有名なアーティストで、2007年頃から毎日欠かさずデジタルアートを作っていました。
彼のアートは米国のオークションハウス「クリスティーズ」で75億円で落札されています。
著名人のNFTアートには高値がつく好例だと言えるでしょう。
(3)Jack Dorsey氏のツイート
2021年3月、Twitter創業者の初めてのツイートが3億円で販売されました。
前述したように、NFTで売買できるのはアートだけではありません。著名人のツイートそのものをNFTにすることで、ツイートに独自の価値を与えて売買できるようにしたというわけです。
「売買してなんの意味があるの?」
そう思うかもしれませんが、今後NFTが浸透していくことで、例のツイートやアートなどの価値が上がっていく可能性があります。こういった、投機的な売買が行われているのもNFTの特徴だと言えるでしょう。
NFTで実際に取引するまでの5つの手順
NFT難しそうに思われるかもしれませんが、手順を間違えなければ取引は簡単です。この項では、海外のマーケットプレイスでNFTを取引する手順を解説します。
- 国内取引所を開設
- ウォレットを作成
- イーサリアムを送金
- プラットフォームを選ぶ
- NFTを取引する
(1)国内取引所を開設
まずは国内の暗号資産取引所に登録します。
NFTアートはイーサリアムという通貨を用いて売買されるもの。まずは国内の取引所でイーサリアムを購入して、それを海外のマーケットプレイス、つまりはNFTが売買されている市場に送金する必要があります。
入金額ですが、NFTの最大手「Opensea」で取引するためには、最低でも3〜5万円程度の資金が必要です。
(2)ウォレットを作成
次は暗号資産のウォレットを作成します。
NFTのプラットフォームを利用するには、資金管理のためのウォレットが必要です。
ウォレットにはさまざまな種類がありますが、初心者なら「MetaMask」を選ぶと良いでしょう。MetaMaskは偽物が非常に多く、間違って偽物に登録するとせっかく購入したイーサリアムを抜き取られてしまいます。
必ず、ユーザー数が「10,000,000+ 人」と表示されているか確認してください。
(3)イーサリアムを送金
次は国内取引所からウォレットにイーサリアムを移動します。
MetaMaskを開くとアカウントの下にアドレスが表示されているため、このアドレス宛にイーサリアムを送金してください。
ただし、間違ったアドレスに送金すると二度と通貨は戻ってきません。よって、アドレスは必ずコピー&ペーストで入力すること、そして最初はお試しで0.0001ETH程度を送金してみると良いでしょう。
(4)プラットフォームを選ぶ
次にマーケットプレイスでアカウントを作成します。
マーケットプレイスはいろいろありますが、代表的なのは「Opensea」や「Rarible」などです。後ほどおすすめのマーケットプレイスを紹介しますので、そちらもぜひ参考にしてください。
なお、国内のマーケットプレイスは海外と比べて圧倒的に市場が小さく、ユーザー数や取引数も少ないため、あまりおすすめできません。
(5)NFTを取引する
マーケットプレイスにログインしたら、NFTを購入しましょう。
NFTのコンテンツを作るのは、ETH(イーサリアム)かPolygon(ポリゴン)のどちらかの通貨のブロックチェーン上になります。
ETHの方が人気で取引高も圧倒的に多いですが、高額な手数料が必要です。
Porygonなら手数料はまったくかかりませんが、市場がETHよりもずっと小さいため、あまり大きな利益を狙うことはできません。
最初は、手数料の安いPorygonでNFTアートを作成・売買すると良いでしょう。
NFT取引ができるマーケットプレイス3選
NFT取引ができるマーケットプレイスはいくつもあります。
しかし、どこがいいか見当がつかない人も多いと思いますので、おすすめのマーケットプレイスを3つ紹介します。
- OpenSea
- Rarible
- SuperRare
それぞれどんな人におすすめか見ていきましょう。
(1)OpenSea
少しでも多くの人に作品を見て欲しいならOpenseaがおすすめです。
最大手のマーケットプレイスで、100万人を超えるユーザーが利用しています。出品が簡単で初心者でも取り組みやすいのがメリットで、コンテンツも400万点を超えているため売買で困ることはまずありません。
初心者なら、まずはOpenseaに登録すると良いでしょう。
(2)Rarible
NFTアートを作るならRaribleがおすすめです。
ウォレットを接続するだけで簡単にNFTを発行できます。さらに、NFTを売買すると独自通貨「RIRI」を獲得でき、これを集めることでコミュニティへの参加権を獲得でき、コミュニティ運営に関わることも可能。
自分でコンテンツを作ってみたいなら、Raribleが最適だと言えるでしょう。
(3)SuperRare
優れたアート作品を売買したいならSuperRareがおすすめです。
SuperRareでは、NFTアートを出品する際に審査が必要になっているため、本当に優れたアーティストのみが出品しています。ただし、決済に利用できるのはETHのみで独自の通貨はありません。
アート作品の質にもこだわるなら、SuperRareに登録すると良いでしょう。
NFTで収益を得るための3つの方法
NFTで利益を得るためには、以下3つの方法があります。
- NFTを売買する
- コンテンツを販売する
- NFT関連銘柄に投資する
もう少し具体的に解説します。
(1)NFTを売買する
NFTは誰でも簡単に購入・売却が可能です。
もし購入したNFTが値上がりすれば、将来的に大きなリターンを狙えます。特に、有名なアーティストや著名人の作品、品数が限られているアート等は値上がりして、さらに価値が高騰するかもしれません。
ちょっとしたアート作品が高値で売買されているのは、こういった投機的な趣向もあるということです。
(2)コンテンツを販売する
自分でNFTコンテンツを作成して販売すれば、利益を得られます。
NFTの場合、売れたときだけでなく売買されるたびに手数料がもらえるため、人気のアーティストになれば自動で収入が入ってくる状態を作ることも可能です。
ただし、NFTが流行り始めた当初ならともかく、参入者が増えた現在では素人の作品が簡単に売れるわけではありません。
Giveawayというプラットフォームでコンテンツを配布したり、コンテンツ制作について発信したりしてファンを集める必要があります。
(3)NFT関連銘柄に投資する
NFTは現在もっとも注目されている技術のひとつ。
NFTの関連銘柄に投資することで、将来的にNFTがより生活に浸透した際に大きなリターンを得られる可能性があります。
以下は、代表的なNFT銘柄です。
- ETH(イーサリアム)
- XTZ(テゾス)
- SAND(サンドボックス)
- CHZ(チリーズ)
- マナ(マナ)
- FLOW(フロー)
なお、関連銘柄に投資するだけなら国内取引所で通貨を買って持っているだけでも十分です。
NFT取引を行うときの3つの注意点
NFT取引を行う際は、以下3つの点に注意しましょう。
- 高額な手数料がかかる
- 送金を間違うと暗号資産が戻らない
- 取引の利益には税金がかかる
それぞれ詳しく解説します。
(1)高額な手数料がかかる
NFTは初回出品時や購入時などに手数料が発生します。
ETHのブロックチェーンはユーザー数が多い分手数料(ガス代)も非常に高いです。
例えば、大手マーケットプレイスの「Opensea」では、出品したり購入したりするだけで数千〜数万円の手数料を取られます。
Polygonのプラットフォーム上で取引すれば手数料は避けられますが、こちらは市場がはるかに小さいのが悩みどころですね。本格的に取引したいなら、やはり高い手数料を払ってでもイーサリアムのブロックチェーン上で取引するしかありません。
(2)送金を間違うと暗号資産が戻らない
国内取引所からウォレットに送金する際、紛失には要注意です。
ウォレットへの送金はアドレスを用いますが、もし間違ったアドレスに送金してしまうと二度と通貨を取り戻せなくなります。銀行送金なら銀行に問い合わせれば対応してもらえますが、暗号資産の送金ではそうもいきません。
よって、アドレスを入力する際は必ずコピー&ペーストして、初回はアドレスが正しいか確認するために、少額から送金するようにしましょう。
(3)取引の利益には税金がかかる
NFTの売買で得た利益には税金がかかります。
例えば、持っているNFTを購入時よりも高い価格で売却したり、自分の持っているコンテントを販売した場合などですね。
NFTの税金は、暗号資産取引と同様「雑所得」になると考えられます。しかし、NFTは登場したばかりの分野で法律も定まり切っていないため、NFTで利益が出たら税理士に相談した方が無難でしょう。
まとめ|NFTは代替できないトークンのこと。収益化方法は色々ある
NFTは「Non-Fungible-Token」の略称です。
代替できないコンテンツを作れるのが最大の特徴で、取引履歴や番号がすべてブロックチェーン上に記録されているため、偽物を作ることができません。
NFTで利益を得るためには、以下3つの方法があります。
- NFTを売買する
- コンテンツを販売する
- NFT関連銘柄に投資する
NFTは現在盛り上がりを見せていますが、投機的な面もかなり強いです。
将来性は非常に高いですが、今後どのように市場が動くかわからないため、くれぐれも余剰資金の範囲内での取引を心掛けてくださいね。